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2007年7月 4日 (水)

ヴァイディソワと、ヒトラーのちょっとした関係

 ウィンブルドン・2週目の月曜、女子シングルス・4回戦。去年のチャンピオン、A.モーレスモ.と、チェコの18歳、N.ヴァイディソワが対戦。{6-7・6-4・1-6}のスコアで、ヴァイディソワが勝利した。今大会、1番のアップセットになりそうなこのゲームは、3度の降雨中断をはさむ2時間以上の長期戦となった。
 僕はNHKの深夜放送で見ていたが、ホントに長く感じさせるゲームだった。現地解説者の、John McEnroe.が、「毎年信じられなく思うのが、こんな雨でクソ長くなった試合をずっと見続けてくれる、このWimbledon.のお客さんだ」みたいな相変わらずのイギリス人への皮肉めいたアメリカン・ジョークを言ってた。
 しかし、僕にとってそれより信じられないのは、NHKだ。NHKは録画放送なのだが、ほとんどカットせずに流しているのだ。しかも、深夜0時から、3時前までの間だ。そこには、娯楽を提供するメディアの誠意のセの字も感じられない。また、それは毎年のことだ。これで、月・2000円以上の視聴料の値下げをしぶってんだから、いい気なものだ。NHKが完全料金制度にしないのは、そうすれば集金世帯が今の10%以下になるからにすぎない。と、ここでNHK批判してもしょうがないけどね。4_1
  そんな腐りきった公共放送曲でも、この夜の試合選択は正しかった。僕はTVに、Mauresmo.が映るとチャンネルを変えようとしたが、その相手が、Vaidisova.だと分かると、1気にマヌケづらになった。そして、この試合が何時間になろうとも最後まで見ようと決意した。
 というのも、テニス・ファンならご存知だろうが、Vaidisova.はカワイイのだ。まだ、Sharapova.には遥かに及ばないものの、今女子テニス界では、人気No-2.の選手だ。このゲーム、McE
nroe.と1緒に解説する、Tracy Austin.によると、彼女はすでにモデルの世界でも、大忙しだそうだ。
 そして、このゲームに見る、Vaidisova.もまた魅力的だった。顔は、“Swimming Pool”などに出てるフランスの若手女優、Ludivine Sagnier.をもっとタフにした感じ。服は胸元がグッと開いたもので、18らしく弾けるような色気がある。全体的にノンビリとした心優しい感じだが、見るものをハっとさせるような美しさも秘めている。
 そんなワケで、30男の僕もすぐに、トリコになった。
 
 だが、もちろんテニス選手としての才能もある。このゲームで最も光ったのは、片手打ちのフォアだ。それは優雅な動きと共に、強く鋭く、そして深く相手コートに突き刺さる。ちょっと顔も似てるが、まるで、Steffi Graf.のフォアさえ思い出させるような、ビックリの才能。
 そして、メンタルも強い。1セット目のタイ・ブレークで、Mauresmo.に、6-3.とリードされてても、決して集中力を切らすことはなかった。結局、そこから5ポイント連続ダッシュして、大逆転を果たした。
 それと逆に、Mauresmo.は、メンタルの弱さが出た。元々、感情の浮き沈みの激しい性格なうえに、この日は3度のレイン・サスペンディッドで、それがさらにかき乱されたようだ。最後のゲームでは、ボールを客席に打ってコード・ヴァイオレーションを取られる始末。結局、3セット目は、1ゲームしか取れず、彼女のWimbledon.2連覇の夢は消えた。

 ところで、僕は小説片手に、このNHKが流す長いゲームを見ていた。「サンショウウオ戦争」というタイトルのSF小説の古典的名作だ。それを読んでると、フイにある偶然に気づいた。その作者のチャペックが、チェコ人であり、TVの向こうで芝のコートを駆け回る少女、Vaidisova.もまた、チェコ人なのだ。
 そこで、長いゲームのヒマつぶしにと、僕はPCを起こし、Vaidisova.のバイオを調べた。1989年生まれの18歳。育ちはチェコのプラハだが、生まれはドイツのニュルンベルグ。
 ニュルンベルグ。そこで、僕の頭にカギ十字のマークが浮かんだ。ニュルンベルグとはナチス発祥の地で、ヒトラーが初めて首相になったのもそこでの事だった。それから、僕はついでに、ヒトラーのWikipedia.も見てみた。生まれはオーストリア。誕生日は、1889年、4月20日。
 と、そこで僕は、ハっとなった。すぐにネットを先のページに戻し、もう1度、Vaidisova.の誕生日を見る。そこには、1989年・4月23日とある。Adolf_hitler
 つまり、Vaidisova.は、ナチスの象徴的な街で、ヒトラー生誕100周年からわずか3日後に生まれたことになる。それはまったく数奇なことで、本人もこの忌まわしい偶然を知ってるかも知れない。まさかその呪いから逃げたワケじゃないだろうが、Vaidisova.は、その後、チェコに移住する。しかし、ヒトラー率いるナチスもニュルンベルグで誕生後、チェコを侵攻している。その後にフランスを落とし、西ヨーロッパ大陸を支配する事になる。
 1方、TVの向こう、Wimbledon.の芝の上で、Vaidisova.が戦ってるのは、Mauresmo.彼女の出身国はフランスだ。そんな偶然に気づいてから約1時間後、ヒトラーの影に彩られた美少女は、フランスのタフな娘を打ち負かした。 
 こんな風に、ちょっと想像を働かせば、まったく異なる物事が偶然にシンクロする事があるものだ。ごくたまにだが、そんな自分のバカな妄想と、現実が符号すると、ちょっと気持ちがいい。
 ちなみに、Vaidisova.が次のQ..で勝てば、セミ・ファイナルでは多分、Sharapova.か、V.Williams.と当たる。前者はロシア出身で、後者はアメリカ。もし、Vaidisova.がセミでこの2人のどちらかに負ければ、その時、この僕の妄想は完ぺきなものになる。■

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