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2007年7月 9日 (月)

100年に1度のテニス

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 ウィンブルドン-2007、男子・シングルス・ファイナルが、8日、日曜日、当地のオール・イングランド・クラブで行われた。R.フェデラー(スイス)と、R.ナダル(スペイン)という1・2シードの対決になり、両選手ともに大記録のかかった歴史的名目のある闘いになった。試合内容もそれに劣らず大接戦となり、5セットマッチで総時間、3時間45分というウィンブルドン史上3番目に長いファイナル・マッチとなった。
 勝ったのは、R.フェデラーで、スコア{7-6(9-7) 4-6 7-6(7-3) 2-6 6-2}
 これで、フェデラーは5連覇を達成。100年のウィンブルドンの歴史で、1980年のB.ボルグ以来、2人目の大記録を樹立した。1方のナダルは、これまたボルグ以来、初となる全仏・全英、連覇の夢をたたれることとなった。

【テニスって、長すぎない?】

 テニスの試合時間には、いつも不満がある。もっと短くすべきだ。ルール改正によって、それは可能だ。僕が1番に望むのは、デュース制度の緩和だ。例えば、セットの中、どちらかの選手が4ゲームを取るまで、デュースをなしにする。そうすれば、平均・試合時間は今の2/.くらいになるだろう。女子なら1時間。男子なら2時間弱。たった2人の選手があんなせまいコートで闘うスポーツには、それくらいで充分なもんだ。だから、僕はいつも男子テニスの試合は、ライブでは見ない。
 ウィンブルドン-07.決勝、Federer v Nadal.この試合は、サッカーの2試合分以上の長さ、映画「Titanic」の上映時間を遥かに超える長さになった。まったく、フザけるなという所。
 しかしだ。僕はこの3時間45分を長く感じることはなかった。時々、本を読んだり、アレしたり、別室で鈍った体をストレッチしたりしたものの、大半の時間、TVを見続けていた。芝の2人に、ずっと魅了されていたのだ。というワケで、こういうゲームには現状のルールが1番だなと学ばされたのだった。
【勝負を決めたポイント】
 Federer.と、Nadal.この2年連続の、Wimbledon・Final。これは、きっと世界のスポーツ界にとって、今年、No-1のスポーツ・モメントとなるだろう。そして、テニスの歴史にとって、100年後のテニス・ファンに語られていても、フシギじゃない闘いだ。
 この大接戦の勝敗を分けたのは、サーヴだ。 Federer.は、Fed-Express.と言われるように足が超速く、ネコのようにコートを駆け回る。それと共に、このゲームでも、サーヴが冴えていた。結果、Federer.のサーヴィス・エースは24.それに対し、Nadal.はたった1つ。Nadal.も試合後、敗因を問われて1番に挙げたのが、サーヴの差だった。彼のサーヴの平均速度は、Federer.より10マイルも遅く、女子の、V.Williams.の平均とほぼ同じ速さだ。
 しかし、ストローク合戦では、Nadal.のクセのある左手打ちが、Federer.のミスを誘う。4セットの途中では、Federer.の凡ミスが、Nadal.のそれを10も上回った。
 しかし、5セット目に入ると、それも変わる。Federer.が2度、15-40.のブレーク・ピンチを切り抜けた時だ。どの新聞・ニュースでも、そこがこのゲームの勝敗を分けた、Defining Moment.として語られている。この2度の大ピンチを、Federer.はサーヴで乗り越えたんじゃない。ストローク戦で、勝ち続けたのだ。そうなった1番の要因は、Nadal.の凡ミスだ。彼はこの1番大事な局面で、凡ミスを連発し、その後のゲームでもそれを引きずった。これはもう、チャレンジャーの最大の弱み、勝つことへの戸惑いが出たとしか言いようがない。08cndmen2_600
【素晴らしきライヴァル】
 勝利が決まった瞬間、Federer.はコートに、文字通り崩れ落ちた。スローで見ると、「フェデラー、誰かにライフルで撃たれたか?」というものだ。それは、物静かな彼の内側に、どれだけパンパンに張り詰めたエナジーがあったかを伝える。
 しかし、この日の、Federer.は、いつものジェントルマン・スタイルを貫けなかった。新導入された、Hawk eye Challenge.で、ことごとく不利な判定を下され、4セット目には主審に毒づくばかりか、椅子に座ると、「Shit! It(Hawk Eye)is Killing me today.」ともらした。そして、5セット目には、Nadal.顔負けの闘志溢れるプレーを見せた。もちろん、そんな、ジェントルマンの野生を引き出せるのは、Nadal.だけであり、まさに好敵手である。
【フェデラーのハート】
 僕がこのゲームで最も心を動かされたのは、Federer.のネット・ダッシュだ。Nadal.のパッシング・ショットは天才的で、Fed.はネットに出るたびにポイントを失った。が、幾ら抜かれても、Fed.は、当たり前のように何度もネットに突進してゆく。そこには、スポーツを超えた美学があった。そこには、見る人の人生までポジティヴに変える力があった。Federer.がテニス・コートでネコのようにネットへ詰めてゆくのが見れる限り、この世界は大丈夫だな。彼を見てると、そんな臭いセリフがポロっと口から出てきたりもした。
 幾ら、Nadal.がサーヴの精度を上げても、こういうハートがある限り、Fed-Express.は止まらない。そう確信させるプレーだった。Wimbledon.6連覇と言わずに、8連覇を期待したい。前人未到のその連覇記録と共に、Pete Samplus.の持つ7回制覇の記録をも打ち破ってほしい。Federergirlfriend2163

【恋の5連覇達成!!!

 ところで、この試合には、もう1つの5連覇があった。それは、ファミリー・ボックスで応援してた、Federer.の恋人だ。
彼女は確か、Federer.が、Wimbledon.初制覇した時にも、そこにいたような気がする。つまり、彼女はこの5年連続、Fed.の恋人の座についているのだ。この若くてハンサムなチャンピオンの人生には、もちろん数限りない女の誘惑があるハズで、その中で、5年もずっと彼を手中にしてるのは、まったく奇跡的だ。もう、結婚してるとしてでも、すごい。
 また、今年に見る彼女は、まるでサイのような巨体に変貌してて、Federer..をキープ出来てるナゾは、ますます深まるばかりだ。とにかく、カレシがスポーツの世界でそうしたように、彼女の方は恋の世界で大記録を達成したと言える。■

P.S.
フローラン・ダバディーさんのブログで、Federer.のコミカルなNIKE・CMを見つけたよ。
 Sharapova.のCMといい、NIKEのCMのセンスの良さには、いつも感激。
 Federer.が見たい人は、
こちら。
 
Sharapova.が見たい人は、こちら。 英語が聞き取れなくても、内容は分かるよ。

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コメント

ユケマンさん

コメントありがとうございます。
NikeのCMはいつもかっこいいですが、これは特にでしょうね。
選手のマーケット上での背景とかキャラクターがよく分かった上でCMが作られていてうまい。
ウッズとフェデラーが仲がいいのは周知、だからこそちょっとしたシュールさが面白い、みたいな。

投稿: すなお | 2007年7月23日 (月) 05時39分

 すなおサンへ。コメントありがとう。
 確かに、ウッズとフェデラーの親交がなければ、ありえないオチですね。にしても、これの逆パターンだと、プライドの鬼のタイガーは絶対、企画に乗らなかった事でしょう。
 最近、僕は、Sharapova.が出てるCanon.のCMを気に入ってます。このBlog.のサイドバーに貼ってあるんで、どなたもどうぞ。

投稿: ユマケン | 2007年7月23日 (月) 12時22分

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